腰痛

腰痛の種類と治療法

腰痛には大きく分けて3種類あります。

坐骨神経痛 と② ギックリ腰と③ 単なる腰痛です。

 

施術方針は、この3種類で全く違います。 ( 全体治療は腰痛に限らず、全ての疾病に共通ですが ) 

 

① 坐骨神経痛 治療点はほぼ決まっています。6~7箇所です。

それ以上多く取ると逆に効果が減じます。1回の施術で治るといいのですが、大体7~8回で普通の生活に戻れます。 

 

② ギックリ腰 ハリは使いません。当院特製のモグサによる温灸を行います。3~5回の施術で仕事に復帰できます。施術中はほんのりと暖かいので皆さんスヤスヤ状態です。

 

③ 単なる腰痛 ハリ施術です。痛む場所を探し当てて、その一点にハリを命中させます。 命中しますと ハリの響きを感じます。患部は多くて4~5箇所程度です。 

 

治療担当者は① ②は男性施術者、③は女性施術者です。施術多忙の時はこの限りではありません。よろしくお願いいたします。

 

*ご注意* 治療回数は 30年以上に及ぶ当院の施術結果による目安です。

 

施術の方法はその時の症状により針、灸を使用するか、温灸を使用するか、あるいは両方を併用するかの三種類になります。

 

■外科的腰痛の治療方法

変形性脊椎症、椎間板ヘルニア、腰椎分離すべり症などはその時の症状により針、灸か温灸に分かれますが、痛みというよりも、足が重い、歩きにくい、階段の上り下りがつらいなどの 症状の場合は、温灸を選びます。

 

■内科的腰痛の治療方法

まず全体治療として針・灸による免疫強化、自律神経・ホルモンの調整を行います。

そして患部治療として、痛みなどの様子で針、灸を使うか、温灸を使うかの判断をいたします。 内科的腰痛の場合最も大切なのは、全体治療なのです。免疫機能、自律神経・ホルモンなどのバランスが偏らなければ、腰痛も自ずから消失いたします。

 

当院の施術方法は大変特色のあるもので、何年にもわたっての腰痛がなくなってしまうということがよくあります。

33年余の実績をぜひお試しください。

腰痛治療

ギックリ腰

ギックリ腰になられた方は出来るだけ早めにおいでください。

といいますのも、たまに自然治癒するばあいもありますが逆にひどくなりますと、トイレに行くのも大変になる場合もあります。

このような状態はギックリ腰です

中腰になった時、腰に違和感を感じた(たとえば顔を洗うとき、靴下を履くときなど)腰に違和感、痛みを感じた…

それはほとんどギックリ腰です。

いきなりギクッと来なくてもギックリ腰になっている場合があるのです。

ギックリ腰の治療法と注意

ギックリ腰の場合、トイレに行けないほど痛くても神経痛ではなく筋肉痛です。

骨や神経ではなく筋肉のトラブルですから針よりも温灸の方が効果があるので、施術には温灸を選びます。温灸は台座付き灸で、ツボをホンワカと温めて優しく刺激してくれます。

 

■ちなみに温灸とは・・・

皮膚にやけどや水疱などの痕(あと)が残らない、大変気持ちのよいお灸です。

男性の方はほとんどおやすみになられるほど、リラックスできるものです。

 

ギックリ腰の施術は患部から6~7か所のツボを決めまして温灸を行います。この6~7か所以外は温めません。大事な所だけに温灸を使い、治療してい行きます。

ここでの施術は約60分かけてゆっくり温めます。決して熱くはなりません。

 

※ギックリ腰の治療に大切なのは、施術の前後は決して温めないことです。すぐにアイスノンや氷、冷湿布などで冷やすことです。温灸で温めているのに変だと思われるでしょうが腰全体、からだ全体を温めるわけではないのです。

 

なので、すぐに治療にいけない方は、アイスノンか氷で患部を冷やしてください。そして、就寝時は冷湿布をしてください。 お風呂などで温めますと、治りが遅くなってしまいます。病院では温めるようにと指示が出る場合がありますが、患部は冷やす方が早く痛みが取れます。

早く痛みを取るためには、温灸を行ったうえで、冷やすことが大切です。

 

当院では1~5回の施術で、普通の状態にもどすことができます。

何事も早めの治療が大切です。腰に違和感を感じたり、痛みがある方は早めにご連絡下さい。

坐骨神経痛

どのような姿勢でも腰や足などが痛む、不快でじっとしていられない。睡眠中も、痛くて目が覚める。この足をとり換えてほしいと思われるくらいの激しい痛み。これらの症状がみられるかたは坐骨神経痛の恐れがあります。

 

このような場合は、痛む場所に針と灸で強い刺激を与えます。

これは坐骨神経が暴れているので(こういう言い方をします)、温灸などのやさしい刺激では余計に暴れてしまいます。強刺激で坐骨神経の暴れを押さえこみます。

患者さんの声


ギックリ腰の症例

<ギックリ腰>60歳半ばの若々しい女性

「以前、ギックリ腰をやってしまったので注意していたのに、ついうっかり… 孫を抱っこしながら中腰で絵本を取ろうとした時にギクッと…」

当院からは歩いて7~8分の所を歩くのが怖くてタクシーで来院されました。

 

来院された際の症状としては、靴下をご自分で脱ぐことができないくらい 『腰を曲げたり』『ひねったり』という普通の動作ができない状態でした。

 

私がお手をお貸しして、やっと治療ベットにうつ伏せに寝ていただき【免疫七穴】 に置針を行ってから腰の周辺の感部を触診し、8か所ツボを確認しました。

 

*【免疫七穴(ななけつ)】とは免疫機能を強化するツボのことです。

・足首(両足首)・ひじ(両肘)・耳の後ろ(両耳) ・首筋  の計、7か所です。

当院ではギックリ腰だけでなく、どの治療にも免疫治療を行い土台をしっかりさせた上で、それぞれの治療に入っていきます。

 

確認した8か所のツボを約45分間、8個の温灸を取っては消し、また点火しては取っては消しを繰り返し、水を張ったボールがいっぱいにになるほどのたくさんの温灸を行いました。

患者さんはとても気持ちよさそうで、ウトウト状態でした。

 

最初の日は午前、午後と2回治療を行いました。

翌日もその予定だったのですが、どうしても仕事に「行かなくては」ということでやむを得ず、その日は一回だけ。

その翌日も、一回だけ治療して合計4回の施術を行い「様子を見ます」ということでした。

 

それから、中2日あけて5回目の治療の時には、

「もうほとんど良いみたい!」ということでした。

 

ご自分で衣服の着脱はもちろん、ベッドの上り下り、ご自宅からの往復もスタスタということでした。

「最初の3回終えた時では椅子に座ったままで監督するだけだったが、4回治療を終えた時点からはほとんど普通に仕事ができた。」というご報告でした。

<ギックリ腰>東京在住で、ある大手銀行の女性課長さん

当院に来られた時は、立っているのがやっと。

忙しくて休むことができない、コルセットでなんとか・・・という状態でした。 施術は免疫機能の強化の針をしまして、患部7か所に早速、温灸をし、65分で終了。 感想としては、 「あまり変わらないかなあ…」 とのこと。その後、3回ほど、同じ施術をし 「今日は少しいいみたい」 っと、大体温灸を3回終えますと、少し効果が出てきました。 それから継続的に施術を行い5回目の施術が終えるころにはだいぶ腰痛が緩和されたようでした。

<ギックリ腰>東京、山の手の男性会社員の方(38才)

先日「ギックリ腰だとおもうんですが・・・」と38才の男性会社員の方がみえました。

靴を脱ぐとき、荷物を置くときなど腰を曲げないように、背筋をのばして膝を曲げるという姿勢でとてもつらそうでした。

 

「痛みは夕べから。何が原因なのかわかりません。だんだんひどくなるようで鍼灸が効くと聴いて・・・」

とのこと。さっそく診察をし大腿後部、ひざ下、足首あたりに痛みやしびれが無いのが確認できたので、坐骨神経痛ではなくてやはりギックリ腰と判断いたしました。

 

ギックリ腰は坐骨神経痛と違い、筋肉・筋膜のトラブルです。ですから痛い場所を特定することが困難で、「このへんかなー・・・」という感じがほとんどです。

 

このような場合は、針よりも温灸が適応です。

早速うつぶせになっていただき腰部のツボを数個所とって、温灸開始です。温灸はとても気持ちよくてほとんどの方がスヤスヤ状態です。

 

約60分後、ベッドから降りて歩いていただいたところ

「ウン、少しラクかな・・・?」

っというご感想でした。

こちらの男性の場合、3回以上、5回以内で社会復帰できるでしょう。

自宅での療養方法として、帰宅後に患部をアイスノンか氷で冷やし、就寝時は冷湿布をしてくださいと、アドバイスさせていただき 翌日も来て頂く事にしました。

 

翌日の二日目。昨日と同じ温灸療法を約60分。

「今日は大分いいようです」

二回目でだいぶ効果が表れたようでした。

施術後のこちらの手ごたえとしても大分良いものがありました。

<ギックリ腰>男性教員の方(62才)

あさ7時、ご近所の奥様が飛び込んでこられました。

「主人がギックリ腰です。9時には出かけなくてはなりません」

時間外だけどそんなことは言っておられません。

数年前に肩こりで来院されたことのある 62才の教育関係の男性でした。

 

「顔もうまく洗えず 靴下をはくのがとてもつらくて…」

ベッドに上がるのもゆっくりゆっくりです。

 

うつ伏せの姿勢で、免疫7穴に置針し早速温灸療法をはじめました。

温灸をしている60分の間はホンノリ暖かくて気持ちよくウトウトです。

終了後、おっかなびっくりでベッドから降りながら

「ウン少し楽かな?」

っと、いう具合。

「仕事だから仕方がありませんが今日はなるだけ動かないで、腰に負担をかけないように」と申し上げて翌日また朝7時に来ていただくことにしました。

 

翌日こちらの男性が来院されると

「大分違います。昨日の夕方あたりから楽になってきました」

とのことでした。それでもまだ予断はゆるしませんので、昨日と全く同じ温灸療法を70分。

治療を終え ベッドから降りるのが少しこわごわとでしたが治療の効果は大分あったようで、その日から3連泊で仕事にも行けたようでした。

 

ぎっくり腰の場合は早ければ早いほど早く治ります。

1日でも間を置きますと、どんどん悪くなってまいります。

できるだけ早めの来院を お待ちしております。


坐骨神経痛の症例

<坐骨神経痛>立ち仕事の若い女性

まず、坐骨神経痛の疑いがあるかどうかをまず調べます。様々な症状によって治療方法が全く違うからです。

 

坐骨神経痛以外の腰痛は針を使用しません。温灸がもっとも効果があるからです。

 

温灸は普通のお灸と違い全く熱くありません。

ほんのりと温かく男性はほとんどの方が眠ってしまわれます。それほど気持ちの良いものです。

 

痛む場所を6~7か所的確に選び、幹部が真上にくるように、うつ伏せになっていただき温灸自体が動かないようにストッパーをセットして、温灸開始です。

温灸を行う時間は約50分間。ずっと温灸を続けますと、ほどよい温かさで患者さんはウトウト状態です。

 

治療が終了し、ベットから降りられるとまだ少し辛い様子。ですが、ご自分の立ち位置を調整されて歩き始めると、

「あ!だいぶ違う。今日は出勤できるかも」

ということでした。

ですが、もし出勤できないようなら2時間後の再来院の予定を組みました。

*お急ぎの方には1日3回の治療を行うこともできます。

 

トイレに行くのがやっと、というギックリ腰でも5回以内温灸で出勤ができるようになります。

温灸の効果を是非お試しください。

<坐骨神経痛>飲食業 40代半ば男性

数年前から発症。

特に同じ姿勢で長時間立ち続けていると、どうしようもないくらい辛くなってくる…との内容でした。

 

早速 教科書通りの坐骨神経点を探り、腰椎4・5番、臀部横、大腿部裏、膝裏、膝下側面(足三里)、ふくらはぎ、かかとの横下あたりの各ポイント(ツボ)押して、痛みがあるかないかを探ります。

 

このようにして厳選する圧痛点(ツボ)は10か所を越えないよううに慎重に選びます。

なにしろ針と灸による強い刺激ですから、可能な限り少ないポイントでないと、受け入れて頂く心身が疲労して効果が半減してしまいます。

 

坐骨神経は、腰から足の爪先までつながっている人間の体の中では最も長い神経で、直径1ミリ未満、細い絹糸くらいのものです。筋肉と違ってそのような極細の坐骨神経に、針を命中させるのです。

マッサージや整体、カイロプラクティクなどは指先での施術ですから効果は限られるようです。

 

30年以上鍼灸師の仕事を続けていますが、坐骨神経痛は最も治癒しやすいものの一つです。

そして再発もほとんどありません。

今回お見えになっている飲食業の方も、あと数回でこれまでの辛さは無くなるでしょう。もう少しです。

<坐骨神経痛>東京近郊に在住の、定年前の大学教授の方

「左腰から足にかけて、椅子に座っても痛い、立っていても痛い。夜は痛くて眠れない。手術の日取りは決まっているが、できれば手術はしたくない」

 

早速ツボを探して針と灸です。

最初ですから70分ほどかかりました。

 

「これで効くのかなぁ」

と不安そうでしたが、翌日も来ていただくお約束をしてから次の日。

「夜眠ることが出来た!」

と、かなり効果があったよう。

 

昨日とほぼ同じ施術で2日目終了。

その後は5日連続で施術をおこないました。

 

激痛がとれて、夜も痛みで目覚めることが無くなった様子なので

2日~4日おきに来ていただくことにいたしました。

 

10回の施術で大学の授業もほぼできるようになり、

「坂道などだと少し違和感があるかな」

程度に回復しました。

 

最初に毎日来ていただいたことが大変良かったのだと思います。